AKOAKO’s diary

著作家☆西洋占星術研究家☆古代史研究者☆森村あこのブログです♪

シリウス(6/10~7/20)生まれの運勢

 

 

恒星占星術 第四回目は

 

誕生点が6月10日~7月20日のシリウスゾーン

 

 

 

凍てつくような厳寒の夜、南の夜空でひときわ目立つ

燦々たる青白き輝きを放つ輝星、シリウス

おおいぬ座のα星であるシリウスは全天で最も明るい恒星で

等級はマイナス1.5等星(絶対等級は1.42)

 

冴えわたる冬空のなか冬の大三角形をともに形成する

美しく輝くオリオン座のベテルギウスこいぬ座プロキオンがかすんで見えるほど

その輝きは圧倒的で目を奪われてしまうほど...

 

おおいぬ座の口もとに位置するシリウスおおいぬ座 を代表しているかのように

別名で Dog Star(犬の星)とも呼ばれます

 

シリウスが犬の星と呼ばれる起源は、さかのぼること紀元前9世紀のホメロスの著作物にも

描かれていますが、その成立はおおいぬ座よりも古いようです

 

つまり、犬の星(シリウス)があっておおいぬ座が生まれたということ

 

 

シリウスの質量は太陽の約2倍で、光度は太陽の約25倍

今後6万年の間に明るさはわずかに増した後、太陽系から離れていくため、

明るさは暗くなっていくものの、少なくとも今後21万年間は、

全天で最も明るい恒星の座にあり続けるといわれています

 

 

 

和名は大星(おおぼし)や青星(あおぼし)、

英語では前述した別名Dog Star、中国語では天狼(星)

そのほか

シリウスには、知られているだけで50以上の名称があり

 

 

古代メソポタミアではシュメール語で「矢」を意味する

Kak-si-sa(カク・シ・サ)あるいはGag-si-sa(ガク・シ・サ)と呼ばれ

この矢と対になる星座として弓の星座もありました

 

シュメール語のカク・シ・サ(ガク・シ・サ)は、アッカド語では

紡錘車の先端の矢を意味するsukudu(シュクードゥ)、

あるいは武器の矢を意味するsiltahu(シルターク)

の二通りの意味があり

 

いずれにしても冬天で冴えた鋭い光輝を放つ

天一明るい恒星シリウスは、まるで天を貫く矢のように映ったのでしょう

 

バビロンの新年祭では「弓星」と呼ばれていたようです

 

また、

エジプトのプトレマイオス朝では聖船にうずくまり、

角のあいだに星を戴く牡牛として表されました

デンデラ神殿の天体図には

牡牛の船の隣には弓矢を構える女性が描かれています

おそらく、この女性の起源は戦いと豊穣の女神イナンナ(アッカドではイシュタル)

 

それが伝搬し、

エジプトではシリウスは豊穣の女神ソプデトが司る星とされ

ナイル川の氾濫時期を知らせてくれる星として、非常に重要な星のひとつでもあったことが

最も初期の天文記録にも記されています

 

エジプトでは

シリウスは“ナイルの星”“イシスの星”と呼ばれ

 

シリウスが夜明け直前に東の地平線から上る夏至の頃を1年が始まる日であるとしたのも

毎年その頃からナイル川が増水を始め,氾濫を起こしていたからで

エジプトではナイルの氾濫は農業を,そして生活の全ての潤をもたらす恩恵でした

 

 

余談ですが、シュメール(メソポタミア)では洪水神話が遺るほど、幾度もの洪水により

滅びた都市国家は複数あり、洪水は忌避さえるものであった

 

メソポタミア南部シュメール文明が発達した農耕文化は

天水農業(ドライ・ファーミング)が主体で、

とくに南部は乾燥地帯であったために

灌漑が発達したことによって発展したといっても過言ではありません

シュメール神話では真水の神であるエンキが文明をもたらした

文明の神とされているのも、それほど水が貴重な資源であり

治水工事や灌漑用水網の発達は文明の発達とイコールであったからです

 

チグリスやユーフラテス川の

河岸から遠くへ水を引くことが何よりも重要でした

エリドゥの都市神である

エンキは後にノアの箱舟の元になった洪水神話で人間を救った神でもあります

 

けれども

メソポタミア南部は

地形そのものも堆積平野が広大に続く低地であるため、

ひとたび河川が増水や氾濫すると、せっかく築いた土手や水路は崩壊し

場合によっては破局的な水没の危機は免れなかったのです

 

滅多に降らない降雨量の少ないうえに時として破局的な洪水という厳しい環境のなか

川を手なずけるように治水によってエデンを築いたメソポタミア南部と異なり

 

エジプトは、河川との関わりは真逆ともいえるほど

 

エジプトの農耕は河川の整流化が主体でも

ベクトルがまったく違うのは

 

エジプトの場合は、ナイル川の洪水によって

耕作可能地帯が変化するという

 

洪水によって、土地の灌漑、肥沃化や収穫の準備が一挙にできるため

その年によって 耕作地が変わり

 

ナイルの増水は水も泥も農事に必要なものをすべてもたらしてくれるために

氾濫時期を予測する農事暦は重要だったのです

 

 

 

そして、ところ変わって

日本の奈良県明日香村にあるキトラ古墳の天体図では

28宿をふくむ68の星座と約350の星が描かれていますが

そのなかに「弧矢」と天狼(シリウス)が描かれています

 

 

 

 

 

シリウスは、文明の黎明期から知られた星であり

おそらく太古の人類が夜空を見上げるたびに

思いを馳せてきた 

非常に古くから馴染みのある星であることはまちがいないでしょう

 

そのため

おおいぬ座シリウスには多くの神話や伝説がのこっています

 

ギリシア神話ではおおいぬ座の大犬とこいぬ座の小犬はオリオンの猟犬であったとも

 

おおいぬ座の大犬は、アルテミスの侍女で 

アテネ王エレクテウスの娘プロクリスが飼っていたレラプスという犬だったともいわれています

 

プロクリスの物語ではプロクリスが所有していた,

どんな獲物も捕らえる足の速い犬ラエラプスと

狙った的に必ず当たる矢を

女神アルテミスが彼女に与えたとする説のほか

ゼウスがエウロパに与えたもので

エウロパの息子でクレタ島の王でもあるミノスが彼女に譲ったのだとする説もあり

いずれにしても

 プロクリスは彼女をヘビと見間違えた夫のセファラスが放った“必ず当たる矢”

によって命を落とし

プロクリス亡きあと

犬と矢を手に入れたセファラスは

あるとき、アテネの人々を悩ませていた狂暴なキツネを退治するためにラエラプスを放ちました。

ところがこのキツネは逃げ足も速く

決して捕まることがなく

ラエラプスはラエラプスで

狙った獲物は必ず捕まえる俊足...

キツネと犬の追いかけっこは堂々巡りになってしまい決着がつきません

 仕方なくセファラスは“必ず当たる矢”を使おうとしますが、

この素晴らしい犬とキツネを惜しんだゼウスは

彼等を石に変えラエラプスは天に上げられたのだという...

 

 

 

夏至と共に地上に顔を出す犬の星シリウス

ギリシア語では焼き焦がすものという意味があり

「夏のうち最も暑い時期」「真夏」「盛夏」のことで

欧州では「Dog Star(シリウス)」はドッグ・デイズということばで呼ばれる期間を意味する

 

北半球においては7月上旬から8月中旬ごろまで

南半球においては1月上旬から2月中旬ごろまでを指します

古代ローマでは、ドッグ・デイズは7月23あるいは24日から8月23あるいは24日が

この期間とされていました

 

 

 

 

 

中国での呼び名である天狼星

狼の眼のごとく天空で最も強く輝く姿から生まれたのかもしれません

 

 

そんな親しみ深いシリウスには

報恩の物語が秘められてもいます

 

 

 

~ここからはシリウスゾーンに生まれた人へのメッセージです~

 

 

天一の最高輝星であるシリウスの加護は大きな不幸から守られる生涯といわれています

 

生まれの境遇やいかなる環境において、宿命的な不幸があったとしても

それを凌駕する幸運が授けられているのです

 

この加護は年を重ねるほどより強力にはたらくでしょう

 

若いころ不遇を経験したり、なかなか芽が出なかったとしても

あとになるほど大きな幸運が訪れてくるということ

 

急いては事を仕損じるというように

焦らずとも

たとえ一時期 生活環境や境遇が破綻するような苦難にあったとしても

衣食住は保証され

不思議と助けが訪れるのです

 

人に助けられる幸運はまさにダントツのナンバーワンであるシリウスゾーンですが

 

上にも書いたように最初からそういうわけではなく

10代では悩み多き時期を過ごしたり、20代では泣き笑いもあり

30代で困難を乗り越え、40代で悟るといわれています

 

様々なあなたの冒険や危険を冒すような決断を繰り返すなかで

社会的な発展や、人生上のパートナーをえて

大発展や大幸運を得る

 

あなたらしさの追求のなかで確立されていく独自性が

援助や助力を呼び、運がはこばれてくる

 

なので多くの立場を経験したり、時として自信喪失や弱者となるのも

いずれ ほかの人々を掬い上げるだけの実力を培うためでもあるのです

 

なので、もっとも避けたいのは

あなた自身が自分自身を見失ってしまうこと

なにかに入れ込み依存したり、自分ではないものに力を求めるようなことは

あなたの生き様にはふさわしくありません

 

 

どんなときでも心のうちに希望の光を見失わず

誰も頼りにならなくとも

あなただけは自分自身を信頼し、

何があっても、再起は可能であり

あなたが大丈夫と自分に微笑むように笑顔でいることが

強運体質をさらに強化する秘訣です

 

 

たとえ少々遠回りしたり放浪したとしても

あなたがきっと見出されます

 

なので、不退転の気持ちで自信を抱き続けていてください

とくに混乱する社会や乱世ほど

 

あなたの能力は世に求められ

最大限に発揮されていきます

 

 

なので、どんなときもあなたに備わった生活力のすばらしさを

実感し、ほかはどうあれ、あなたの目的に集中していくことが大事です

 

ざっと振り返っても

思い当たることはたくさんあるでしょう

 

とにかく

余計な不安を抱かず

人生の目的やあなたが達成したいことに集中することこそが

あなたの魂を人生を輝かせる唯一の道なのです

 

あなたが心に希望を宿し続けるかぎり全天一の幸運者

大幸運の人生を歩むことができるでしょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シリウスゾーン6/10~7/20の

詳細な恒星

 

 

6/12  ベラトリックス[オリオン座γ星]

6/13  カペラ[御者座α星]

6/13  ミンタカ[オリオン座デルタ星]

 

6/13  エルナト[牡牛座β星]

6/14  エンシス[オリオン座M42]

6/19  ポラリス[こぐま座α星]

6/20  ペテルギウス[オリオン座α星]

6/21  メンカリナン[御者座β星]

 

6/23  テジャト(別名プリオル、テジャト)[双子座η星]

7/1   アルヘナ[双子座γ星]

7/7   シリウス[おおいぬ座α星]

7/7   カノープス[りゅうこつ座α星]

7/13  カストル[双子座α星]

7/17  ポルックス[双子座β星]

7/19  プロキオン[小犬座α星]

 

 

 

 

 

 

PS

 

進行で恒星を通過する場合、影響を受けたり

ポイント↑誕生点に近い恒星が生まれた日にまつわる恒星になります

 吉凶的な影響力や影響する事柄や宿命はそれぞれにあり

 

恒星によって悲喜こもごもですが

そういうのも、この先 気が向いたら

もう少し突っ込んだ形で 書くかもですが

 

人生が大きくシフトチェンジする

大幸運の 恒星とか

 

あるいは、そうした幸運の恒星のもとにお生まれの方は

大きな宿命をもっていたりします

 

また、進行で通過する場合

悪い宿命が解消され たとえば貧困から救われたり

精神的または霊的に成長し、それまでの人生とガラリと変わってしまうことも...

 

ペテルギウスとシリウスはとくに幸運点です